• Imagix 4D ユーザガイド
  • 目次

ソフトウェア・メトリクス

Imagix 4D は、ソフトウェアを構成するさまざまなシンボルに関して多岐にわたる定量的測定を行っており、その対象は関数からクラス、ファイル、アーキテクチャを作り上げるサブシステムにまで至ります。

最初は、コードのサイズや設計、もしくは複雑度によって、その理解や拡張、あるいはテストを困難にしている場所など、コードの中で問題が生じる可能性がある領域を特定するために、ソフトウェア・メトリクスを活用します。開発期間中に時間をかけてメトリクスを追跡することによって、開発の進捗度をはかりながら初期の段階で潜在的な品質問題を発見することが可能であり、より容易に検出した問題を修正できます。ソフトウェア・メトリクスは、ソースチェックと組み合わせて利用することで、ソフトウェアおよびプロセスの全体的な品質の向上に役立ちます。

[メトリクス] ウィンドウ

[メトリクス] ウィンドウは、ソフトウェア・メトリクスを解析するための基本的なディスプレイです。このウィンドウは [メイン] パネルのタブとして利用することができ、また、Imagix 4D が生成するメトリクスの各シンボル型(ディレクトリ、ファイル、名前空間、クラス、関数、変数)を表示する、個別の画面が用意されています。さらに、 ユーザが定義したアーキテクチャそれぞれに対する別々のウィンドウも備わっており、そのアーキテクチャに固有のサブシステムを解析することが可能です。

これらの [メトリクス] ウィンドウでは、特定の型のシンボルをすべてリストアップ、ソート、比較、ランク付することが可能です。Imagix 4D はシンボル型ごとに、多岐にわたるソフトウェア・メトリクスを収集し、各 [メトリクス] ウィンドウでは、確認が必要なこれらのメトリクスを指定することができます。

メニュー項目の [フォーマット] では、解析に適した表示形式を選択することができます。また、閾値の上限値を超えるか、下限値に満たないメトリクスの場所を、色分け表示します。

これらの閾値は [メトリクス] ウィンドウでも([表示] > [閾値])、全般的な [オプション] ダイアログ([ファイル] > [オプション] > [メトリクス] > [閾値])でも設定することが可能です。ここで設定した閾値は [グラフ] ウィンドウを始め、Imagix 4D のあらゆるメトリクス表示に適用されます。各組織の基準に合わせて、これらの閾値を設定してください。

その他の [メトリクス] ディスプレイ

[グラフ] ウィンドウでは、メトリクス値の比較を実行することもできます。数多くのグラフビューには [表示] メニューに、特定のメトリクスの値に準じて、グラフシンボルを個別に色付けするための設定が用意されています。メトリクスを選択するときに、グラフに表示されるシンボル間で関連のある値を示すのか、あるいはユーザが設定した閾値に対して比較した各シンボルの値を反映するのか、色を分けて表示する際の基準を選ぶことも可能です。関連のある値を色分け表示する場合には、現在の範囲がグラフの下部に表示されます。


その他の一部のディスプレイには、単独のシンボルに対するメトリクスが表示されます。そのようなディスプレイの中でも、最も包括的で最もビジュアル的なものが、[シンボル] パネルにある [メトリクス] タブです。[オプション] ダイアログ([ファイル] > [オプション] > [メトリクス] > [選択])を利用し、特定のシンボル型に関するメトリクスの表示を調整します。ディスプレイには、前述で説明した閾値に対してどのように値を比較したかを表す、メトリクスの絶対値とヒストグラムの両方が表示されます。