• Imagix 4D ユーザガイド
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ファイルエディタ

[ファイルエディタ] では、ソフトウェアの効率的な読み取り、遷移、修正をサポートする豊富な機能を活用して、実際のソースコードを表示することができます。

色を使い分けてソースコードを表すことにより、プログラムに対する理解を深めます。コメントは現実のコードそのものとは区別されます。シンボルにおいては、その定義ばかりでなく使用においても、本ツールの他のディスプレイと共通の色を利用してコーディングされるのです。

ハイパーテキストのようなソースコードに対する遷移機能をサポートしています。色の付いたシンボルをダブルクリックすることで、新しい [ファイルエディタ] が開き、シンボルが定義されたファイルや行番号が示されます。この遷移機能は、あらゆる Imagix 4D ディスプレイから利用することもできます。[グラフ] ウィンドウ、[フローチャート]、[メトリクスレポート]、[その他のレポート] ウィンドウから、ダブルクリックするだけで表示中のソースコードを確認することが可能です。

この他に [次の参照]、[前の参照] アイコンを使用して、遷移機能を実行する方法があります。アイコンバー上にあるこれらのボタンを活用することで、1つのシンボル型として定義、宣言、呼び出し、読み取り、書き込み、あるいは使用されている場所を、すべて順番に確認することができます。

[ファイルエディタ] では、 Imagix 4D のレポートの一部で特定されたソースコード行に、フラグを立てることが可能です。またファイルベースのソースチェックに関する警告には、アンダーラインが引かれます。これらのソースチェックは、一般的に設計およびコーディング・プラクティスに沿った例外を示します。さらに、表示するソースチェックの型を、調整することが可能です。アンダーラインの引かれたテキストの上で Shift キーと Control キーを押しながらマウスの左ボタンを押下すると、[情報オーバーレイ] 表示がポップアップし、フラグが立っているソースチェックに関する情報が表示されます。

特定の [フローチェック] によってレポートされた関数のソースコードについても、ソースコードの左のカラムの色づけにより、フラグを立てることが可能です。特に、さまざまな [タスクフローチェック] によってレポートされた問題を調べるために、[ファイルエディタ] を使用してソースコードをレビューする際には、タスクで使用されていない関数のソースコードを特定することが、非常に役に立つことがあります。

[ファイルエディタ] はコードのビューばかりではなく、コードの修正にも利用することができます。Imagix 4D は行番号で変更を追跡します。ただし、変更を加えることで Imagix 4D のデータベースとソースコードが同期しない状態に陥ることがあります。このため、[プロジェクトデータを更新] や [プロジェクトデータを再生成] の機能を用いて、定期的にソースコードと データベースを再同期 します。

ソースコードの同期

データベース内の個々のシンボルに対して、Imagix 4D はソースコード内のシンボルの場所に関する情報を格納します。この情報には、そのシンボルが定義もしくは使用されている場所のパス、ファイル、行番号も含まれます。

またデータのインポート時に、この情報がソースコードから取得されます。このため、ソースコードが最後に解析されたときのシンボルの位置を反映します。ファイルを誤った行番号で開いているときや、Imagix 4D エディタがシンボルを色分けしていない場合には、データベースの更新後にファイルを修正したことを示しています。このため [プロジェクトデータを更新] または [プロジェクトデータを再生成] の機能を使用して、ソースコードと データベースを再同期 してください。

外部エディタの使用

Imagix 4D のデフォルト設定は、[ファイルエディタ] を使用してソースコードを表示します。ただし、大規模な修正を行うケースなど、[ファイルエディタ] ではなく別のエディタを使用することも可能です。このような場合は、[オプション] ダイアログ([ファイル] > [オプション] > [ファイルエディタ] > [代替エディタ])で、利用するエディタを指定します。Unix の環境では、使用する EDITOR の環境変数でエディタを指定することにより、[環境エディタ] からも選択することができるようになります。

Imagix 4D は [他] フィールドに入力されたコマンドを使用して「command filename」を実行します。filename はブラウジング対象のシンボルを含むファイルを指します。エディタの起動プロセスは、ファイル ../imagix/user/user_ed.tcl でカスタマイズすることができ、シンボルの行番号を含めることが可能です。