• Imagix 4D ユーザガイド
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データモデル

既存のプロジェクトを開く際やプロジェクトにデータソースを追加する場合、Imagix 4D の基本データベースに自動的にデータがロードされます。全体的に見て、ソフトウェアに関する膨大な量のデータが、このデータベースに格納されます。Imagix 4D のユーザ・インターフェイスは、該当のデータをフィルタし、現在、関心のある情報を簡単かつ迅速に、理解できる形で提示するメカニズムの集合体と言えるのです。

この基本データベースは、オブジェクト指向のエンティティ、関係、属性のデータモデルを使用します。Imagix 4D に格納されたソフトウェアに関するデータ、つまりコードに記述されたシンボル(エンティティ)、その他のシンボルに対する依存性(関係)、あらゆるシンボルにまつわる固有の情報(属性)を、処理したり提示したりするために、最も自然な方法として採用されました。

このデータベースは、多岐にわたるシンボル型を認識します。例えば、int のような基本的なデータ型に始まり、ファイル、ディレクトリといったものまで、あらゆるソフトウェア・コンポーネントをシンボルとして扱います。

これらのシンボルにそれぞれ関連付けを行うことは、他のシンボルに対する関係を築くことを意味します。例えば、ある特定の構造体の宣言に対して、どのファイルにそのシンボルの定義や宣言が記述されているのか、どの変数がメンバとしてシンボルに記述されているのか、どのようなグローバルおよび静的構造体変数がシンボルに基づいて定義されているのか、どのような関数がローカル構造体変数の定義にシンボルを使用しているのか、などの情報を関連付ることがあります。

同様に、Imagix 4D はデータベースの各シンボルについても、数多くの属性を収集します。これらの属性は、変数の有効範囲や関数内の行数など、シンボルのさまざまな特性を表します。Imagix 4D が収集する属性は、属性が表すシンボルの型に固有のものです。例を挙げると、ファイルは、ファイルパーミッションや更新日などの属性を持ちますが、一方で関数の属性には、その範囲やサイクロマティック複雑度などが含まれます。