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データフロー

データフローは、変数の現在の値に関連する文に関する情報を表示します。任意の変数の初期化、設定、および読み取りを調べ、それらが特定の変数の値に寄与または影響するすべての文を確認できます。このソフトウェアのデータフロー解析は、関数の境界を越えて、パラメータの受け渡しやreturn文を通じて変数の依存関係を追跡します。

データフローの初期フォーカスは、トップレベルの変数または配列である必要があります。これらは任意の型であり、グローバル、静的、またはローカルスコープのものが含まれます。変数のメンバ(例:var.member)やポインタの参照メンバ(例:pointer->member)は初期フォーカスにはできませんが、結果として得られるデータフローには、依存関係にそれらの変数パスが含まれます。例えば、データフローの初期フォーカスをポインタ変数に設定すると、結果として得られる表示には、pointer->member やそれによって参照される変数に影響を与えるものが表示されます。

データフローを [ファイルエディタ] で右クリックポップアップメニューを通じて呼び出すと、選択したコード行の変数の値に至るまたはその値から生じる文のみが表示されます。そうでない場合、ツールは変数の出現に関連するすべての文のセットを表示します。

寄与する文と影響を受ける文

データフローを調べる際に、最も重要な設定は、特定の変数の値に寄与する上流の文からのファンインを表示するか、またはその特定の変数の値によって影響を受けるすべての文の下流のファンアウトを表示するかを制御することです。変数がどのようにして問題のある値に達したかを理解しようとしている場合、寄与する文の設定が適しています。計算の変更による可能性のある結果を確認する場合には、影響を受ける文を確認する方が適切かもしれません。

割り当てビュー

[データフロー]ウィンドウは、変数のデータフロー全体のさまざまな側面を示す一連のビューで構成されています。割り当てビューは、変数に関連する上流または下流の割り当ての完全な階層を示す完全な詳細を提供します。 [割り当てフロー]ビューには、これがグラフィカルに表示されます。

割り当てフローグラフ内で、各長方形は特定の割り当てを表し、その割り当てのソースコードが含まれています。線は、全体的なデータフロー内のその割り当ての階層を示しています。線には方向があり、矢印で示されています。

クリックしてグラフ内のステートメントを選択すると、その特定のステートメントに関する情報がシンボルパネルの [データフロー詳細] タブに表示されます。これにはステートメントの説明や位置に関する詳細が含まれます。もちろん、ステートメントをダブルクリックすると、そのソースコードのその行を開くためのファイルエディタが開きます。 p> これらの代入はすべて[代入リスト]ビューにも表示されます。[代入リスト] ビューでは、代入それぞれの完全なソース行や、この他にも各代入の説明がリスト表示されます。また、リストの順序およびインデントは、代入の流れを示します。

変数ビュー

変数ビューは、データフロー全体のやや高いレベルの表示を提供します。 計算に関与するグローバルおよびローカル変数とパラメータを調べ、これらの変数間の依存関係を調べることができます。

変数の依存関係ビューは、Imagix 4Dの標準グラフウィンドウに表示されるのと同じグラフシンボルを使用して、これをグラフィカルに表示します。

[ステートメントフローグラフ] と同様に、特定のシンボルをクリックすると、シンボルパネルの [データフロー詳細] タブにその詳細が表示されます。このタブでは、特定の変数がステートメントに関与しているすべての行がリストされています。

設定されている変数に対するこのフォーカスは、[変数テーブル]ビューで維持されます。このビューでは、割り当てられた変数ごとに個々の割り当てが整理されます。

初期化

表示される情報と他の表示ウィンドウとの相互作用のため、データフローは、ユーザガイドのこのセクションで説明されている他の表示ウィンドウと一緒に[ツール]メニューに含まれています。ただし、初期データフロー情報を表示する前に、基礎となるグローバルデータフロー分析を大量に行う必要があります。プロジェクトのサイズに応じて、この分析中に大幅な遅延が発生します。さらに、この分析にはローカル変数の知識が必要なので、データフローを使用するには、ソースコードを-localsオプションで分析する必要があります(「アナライザの構文とオプション」)。 ).