• Imagix 4D ユーザガイド
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エラー処理とアナライザ・メッセージ

Imagix 4D アナライザは、コンパイラと同様に完全な意味解析を行いますが、標準的なコンパイラよりも親切に設計されています。このため、コードが完全にコンパイルできるような状態にない場合でも、解析することが可能です。

また Imagix 4D アナライザには、言語上の問題に対する、エラー修正機能が標準搭載されています。このような言語に関連する問題は、不完全または構文的に不正確なソースコードによって生じると考えられます。しかし、たとえソースコードがコンパイル可能であっても、ヘッダファイルの欠如、インクルード・ディレクトリの指定ミス、あるいはプリプロセッサ・ディレクティブの評価に使用するマクロ定義のエラーにより、問題が発生することもあります。

アナライザは解析中のソースコードに構文もしくは意味上の問題を検出すると、その問題を修正し解析を続行するためエラー訂正規則を呼び出します。さらに重大な問題の場合には、これらの規則では十分に対応できないため、アナライザはソースコードと再び同期を行う前に、数行をスキップして解析する必要に迫られるケースがあります。

アナライザは、こうした問題が発生すると、エラーメッセージを返します。このメッセージは [解析結果] ウィンドウに表示されます。[解析結果] ウィンドウの [設定] で、解析対象のソースファイルのみ、認識できないあらゆるヘッダファイル、重大な警告あるいはすべての警告というように、表示する項目レベルの調整を行います。

特定のエラーの原因を解析する場合は、[解析結果] ウィンドウで該当のエラーを選択し(マウスで左クリック)、ウィンドウをエラー解析の表示に切り換えます([表示] > [エラーを調査])。これにより [解析結果] ウィンドウには、解析上の問題の原因解明に役立つ、データベースとソースファイルから得た詳細情報が表示されます。