• Imagix 4D ユーザガイド
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リストパネル

[リスト] パネルは、プロジェクトに関する高いレベルの概要が表示され、ソフトウェアのさまざまな要素へ移行したり、ある側面を調査したりするための基点となります。このパネルには一連のタブが用意されており、そこにはプロジェクトを構成する多彩なシンボル型がリスト表示されます。

[ファイルインデックス] タブには、Imagix 4D データベースにロードされている全ファイルがリストアップされます。C / C++ コードの場合、このリストにはユーザが指定した特定の .c ファイルや .cpp ファイル、またコンパイルする必要がある .h ファイルがすべて示されます。Java コードの場合は、.java ファイルならびにそれらがインポートする .class ファイルの両方が表示されます。

類似した2つのタブに、物理的ではなく論理的なコンテナのインデックスが表示されます。1つめのタブのタイトルは、C / C++ プロジェクトの場合 [名前空間インデックス] となり、Java プロジェクトがロードされた際は [パッケージインデックス] となります。2つめの [クラスインデックス] タブには、Imagix 4D データベースに存在するクラス、テンプレート(Java の場合はインターフェイス)、構造体、共用体がすべてリスト表示されます。[ファイルインデックス] タブと同様に、プロジェクトの内容に関する概要を把握し、特定のシンボルをすばやく参照するために使用することが可能です。

コンテナではないシンボルを確認したり、そこへ移行したりするため、[シンボルインデックス] タブが4つめのタブとして用意されています。ユーザが指定するシンボル型を問わず、プロジェクト内に存在する、その型のシンボルをすべて一覧表示します。

階層的なリスト表示

シンボルが、すべてのインデックスでアルファベット順にリストアップされるのに対し、[ファイルインデックス] タブや [クラスインデックス] タブでは、シンボルを階層構造で表示する機能も持ち合わせています。[ファイルインデックス] タブの場合は、常に物理的な階層、つまりディレクトリ構造が示されます。[クラスインデックス] タブでは選択するアイコンにより、物理的な階層構造([ディレクトリ] > [ファイル] > [クラス])もしくは論理的な階層構造([名前空間]/[パッケージ] > [クラス])を表示することができます。どちらでも、階層構造を部分的に閉じることができ、ソフトウェアの中で確認が必要な特定の場所に焦点を当てて、表示することが可能です。

シンボル名(ブラック / グレー)とシンボルのアイコンはともに、オリジナルのインデックス・リストの一部であるシンボルと、階層的なコンテキストを提供するために追加されたシンボルとを区別する際に役立ちます。また、階層構造のシンボルは通常、左側に表示されます。ただし、ディレクトリ階層の表示を見ると分かると思いますが、一部のクラスは、ディレクトリやファイルの配下ではなく、左側に表示されることがあります。これらのクラスは実際にソースコードに定義されていないため、物理的な階層構造の中に表示することができないのです。

どのインデックスでも、アルファベット順にリスト表示されている場合は、そのインデックスの表示部分で文字をタイプすることにより、画面を上下にスクロールすることができます。

Slide-Out Information タブ

各コンテナ・インデックスタブ(ファイル、名前空間、クラス)では、タブの右上にあるアイコン・ボタンをクリックすることで、スライドアウト式の拡張パネルを有効にすることが可能です。この拡張パネルには、インデックスで選択した特定のコンテナのさまざまな情報を表示する、複数のタブがあります。

これらのスライドアウト式のタブと [シンボル] パネルにあるタブには重複するものがありますが、スライドアウト式のタブでは追加情報やフィルタリング機能を提供し、また [シンボル] パネルの表示対象への干渉を防ぎます。

例えば、[メンバ] パネルでは、型と有効範囲で表示するシンボルを制限することができますが、その一方でファイル宣言とクラス継承メンバをリストに追加することが可能です。[関係] タブにおいては、調査対象となる相互参照の関係を選択することができます。またスライドアウト式の [ファイルインデックス] にある [ソースチェック] タブには、現在、調査中のファイルに関するソースチェック違反が、すべて表示されます。