|
各環境への適応プロジェクト・サイズの制限に対応するため、Imagix 4D にはさまざまな設定項目が用意されています(プロジェクト・リソースを参照)。また、それぞれの演算環境に適応させることによって、大規模なプロジェクトに求められるリソース関連の問題に役立ちます。Imagix 4D は、compute-intensive(演算集約型)ではなく memory-intensive(メモリ集約型)です。したがって、大規模なプロジェクトを処理しているために、ツールのパフォーマンスの向上が必要なケースでは、プロセッサのスピードを上げることよりもメモリを増設する方が、より適切な対処であると言えます。メモリを増設しない場合、ワークステーションにおけるメモリのスワップ処理に、大量の時間を費やすことがあるのです。 Imagix 4D の稼働中に2バイトを割り当てようとすることで、Imagix 4D のメモリ不足を示すメッセージが表示されることがあります。これは通常、システムにおけるスワップ空間が不十分であることを示唆するメッセージです。この問題を解決するためには、ディスク上にシステムのスワップ空間を追加作成する必要があります。また、Imagix 4D が単一のプロジェクト内で稼働する際、スワップ空間の使用量が増加します。このメモリを開放しパフォーマンスを向上させるには、すでに作業中のプロジェクトを、機会を見て開き直してください。 システムがヒープ領域を消費するときも、同様のメモリ不足を示すメッセージが生成されます。十分なスワップ空間が確保されているにもかかわらず、まだ同メッセージが表示される場合は、利用可能なヒープ領域の容量を確認してください。この問題は、ヒープ領域のデフォルト値の最大が 64MB に設定されている HP-UX のシステムにおいて、発生する可能性が最も高いです。大規模なプロジェクトに取り組んでいる場合、最低 500MB の領域を確保することを推奨します(Solaris のデフォルト値は 2,000MB です)。
|