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ステップ 2 - Microsoft Visual Studio からのインポートによる解析方法Microsoft Visual Studioを使用しており、コードをコンパイルできる環境がある場合は、[Makelogからの抽出] がプロジェクトを設定するための最も簡単で正確な方法です。しかし、コンパイルはできないものの、Microsoft Visual Studio (MSVC) のプロジェクト/ソリューションがすでに定義されている場合は、Microsoft Visual Studioからのインポートを使用することで、ソースコードとその解析方法を簡単に指定できます。Microsoft Visual Studioのアプローチでは、Visual Studioによって作成された .vcxproj、.vcproj、または .dspファイルからファイルおよびプリプロセッサフラグ情報を直接抽出します。ソリューション(.NETバージョン以前のバージョンではワークスペースと呼ばれる)については、.slnまたは .dswファイルが読み込まれます。2a. 追加する新しいデータソースの指定[データソース] ダイアログ([プロジェクト] > [データソース])を開きます。既存のデータソースの設定を修正するのではなく、プロジェクトに対する新しいデータソースの追加を指定するにはダイアログの左側、[データソース] セレクタの下にある [データソースを追加] を選択してください。これは新しいプロジェクトであり、修正可能な既存のデータソースが存在しないため、他に選択できるオプションはありません。2b. MSVC プロジェクトあるいは MSVC ソリューション・ベースの解析方法の選択これ以降のステップ 2 での作業は、[データソース] ダイアログの右側を使用して行います。上部にある [データソースの種類を選択] というラベルのメニューボタンから、 [ソースファイル] > [Microsoft Visual Studio] に表示されるメニューを1つ選択します。ある特定のプロジェクトに関連付けられたファイルをロードするには、[MSVCプロジェクト] を使用してください。また、ソリューション全体(旧バージョンの Visual Studio ではワークスペース)をロードしたい場合は、[MSVCソリューション/ワークスペース] を利用します。2c. 使用する MSVC のバージョンの指定[型] フィールドの右側で、使用する MSVC のバージョンを指定します。MSVC はバージョンにより、それぞれ異なるファイルタイプを使用してプロジェクトに関する情報を格納するため、ここでバージョンを選択するとダイアログの他の部分も変更されます。2d. MSVC プロジェクト・ファイル / ソリューション・ファイルの格納先の指定Imagix 4D は、コードに関する情報用の特定のファイルタイプを処理します。このファイルタイプは、型(プロジェクトあるいはソリューション)および [MSVCバージョン] の選択に左右されます。例えば、MSVCプロジェクトを選択し、Visual Studio 2010以降を使用している場合、関連するファイルタイプは .vcxprojファイルです。結果として表示される .vcxprojファイルフィールドに、MSVCによってプロジェクト用に生成された .vcxprojファイルのフルパス名を入力します。通常、これは最上位のMSVCプロジェクトディレクトリにあり、project.vcxprojという名前になっています。 2e. プリコンパイル済みのヘッダを含むディレクトリの指定プリコンパイル済みのヘッダを使用すると、コンパイルを開始する、オリジナルのヘッダファイルの格納先となるインクルード・ディレクトリに関する情報が、MSVC プロジェクト設定で使用できないことがあります。この場合、Imagix 4D アナライザにヘッダファイルの検索場所を認識させるため、これらのディレクトリを明示的に指定する必要があります。[オプション] フィールドに、-I(または -S)構文「-Idirname」を使用して、ヘッダファイルが保存されている各ディレクトリの名前を入力します。-I は必要な数だけ入力することができます。-I とその直後に続くディレクトリ名との間を、スペースで区切らないでください。スペースは、名前と次の -I との間に入力します。 2f. 調査対象の MSVC プロジェクト設定の指定[構成] コンボ・ボックスで、ビルドの対象となる Visual Studio プロジェクトの設定を選択します。この設定を変更しない(デフォルト設定)場合、 Imagix 4D プロジェクトのデータが再生成されるたびに、最新の MSVC プロジェクトの設定が解析されます。ソリューションでは、最新の設定が常に使用されるため、このコンボ・ボックスは利用できません。2g. コンパイラ設定ファイルの選択[コンパイラおよびターゲット] コンボ・ボックスにおいて、ステップ 1でセットアップしたコンパイラ設定ファイルを選択します。通常、これは msvc_win が該当します。msvc_win.inc 設定ファイルを設定せずに Visual Studio をインストールし、そのシステムヘッダがデフォルトの格納先とは異なる場所にある場合は、ここでその作業を行うことを強くお奨めします。この他には、デフォルトの「msvc_win」を使用し、[オプション] フィールドに MSVC のシステムヘッダの格納先を明示的に指定する方法があり、これは前述のプリコンパイル済みのヘッダ(ステップ 2e)のセクションと、同様の手順となります。2h. 解析プロセスの開始コードを解析する準備が整ったところで、ダイアログの [データソースを追加] ボタンをクリックします。
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