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大規模 / ワイド展開プロジェクトのロード

ここでは、大規模なプロジェクト、または多数のディレクトリに展開しているプロジェクトを扱う場合に、一般的に考慮すべき点について説明します。

大規模なプロジェクトをより小規模なものへ分割

プロジェクトの規模を制限する理由が2つあります。プロジェクトの規模が大きくなればなるほど、Imagix 4D のパフォーマンスは低下します。何より、規模の大きいプロジェクトで Imagix 4D を使用すると、関心のないデータをフィルタリングするために、よけいな労力を強いられるのです。このため可能な場合は、特定のサブシステムごとに個別のプロジェクトを作成し、大規模なプロジェクトをより小規模なプロジェクトに分割してください。

それでも場合により、広い視点でシステムを確認する必要があります。サブシステムの調査に不足している個々のプロジェクトを作成後、ソフトウェアをより大きなまとまりで解析するために、それぞれのプロジェクトを1つに結合することが可能です。この処理は、[混合プロジェクトを開く] ダイアログ([ファイル] > [プロジェクトを開く...] > [結合 >>])から実行できます。このダイアログでは、混合プロジェクトとして同時にロードする個々のプロジェクトを、まとめて指定することが可能です。

あるプロジェクトの組み合わせをのちに再利用することが想定される場合は、それを混合プロジェクトとして保存することで、通常のプロジェクトと同様に [プロジェクトを開く] ダイアログから開くことができます。さらにこの作業を複数のレベルで繰り返すことにより、混合プロジェクトの混合プロジェクトを作成することも可能です(詳細は混合プロジェクトのページを参照)。

プロジェクトの複製(Makefile にターゲットを追加する解析方法向け)

ソースコードが多数のディレクトリにわたり展開している場合には、各ディレクトリごとに別々のプロジェクトを作成します(通常、関連のあるファイルはディレクトリごとにグループ分けされているため、個々のディレクトリは特定のサブシステムを保持することになります)。

プロジェクトを複製するには、まず1つのディレクトリでプロジェクトをセットアップします。この際、必ず imagix.mak を使用して解析する方法を適用してください(ステップ 2b を参照)。

次に、ソースコードが格納されている各ディレクトリに imagix.mak ファイルをコピーします。新しいディレクトリ先にある適切な実際の Makefile を認識するよう、1行目(「include /実際の/Makefile がある/パス名を/ここに記述」)を修正しでください。また同様に IMAGIX_SRCDIR、IMAGIX_MAKEFILE、IMAGIX_PROJDIR の定義を修正し、新しいディレクトリの場所を認識させます。

Makefile が一貫したものであれば、これ以外にここでの修正作業は発生しません。個々の Makefile に make で使用する別々のマクロ名を適用している場合は、IMAGIX_SOURCES および IMAGIX_FLAGS を修正する必要があります。

カレントディレクトリで imagix.mak に加えた修正を保存し、「make -f imagix.mak imagix_proj」を実行してください。これによりプロジェクトがセットアップされます。その次に、コードを解析したい場合には、「make -f imagix.mak imagix」を実行します。これ以外のケースでは、プロジェクトを最初に開いたときにコードが解析されます。

個別のディレクトリあるいはプロジェクトをセットアップしたのち、混合プロジェクトを活用して個々のプロジェクトを大規模なプロジェクトにまとめます(前述を参照)。